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2022 eロマンスロイヤル大賞 結果発表

応募総数275作品 作品名五十音順 敬称略

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最終結果

金賞

極悪王子の愛玩聖女

マチバリ

【選評】

eロマンスロイヤルでは珍しい聖女がヒロインという話ですが、とある事情から聖女という立場から逃れるため、悪い噂の王子に抱いてもらおうと画策し、結果、聖女と真逆の存在「ペット=愛玩聖女」になってしまうというギャップのある展開に興味を惹かれました。本作の魅力は、自分の事より他人のために行動できる芯の強いヒロインと、極悪と噂されている裏で、実は大切な人を傷つけまいと一人で奮闘するまっすぐでちょっと口の悪い王子の「お互いを想う気持ち」の心地よさです。王位継承をめぐる敵の存在が途中で登場しますが、それ以外は皆良い人で、二人を温かく見守ってくれている感じがとても好印象でした。ちょっとヤンチャっぽい口の悪いヒーロー、みんな大好きそう! と思いながら読んだ作品です。タイトルも内容を的確に表現しててシンプルですが良いと思います。

金賞

溺愛は契約項目にはありません!~偽装結婚したはずの王弟殿下に溺愛されています~

ピロ子

【選評】

卒業を目前とした突然の婚約破棄——男性に寄り添うのは一人の女子生徒、そんなテンプレシーンを機に前世の記憶を取り戻すという、これまたテンプレ展開から始まる物語。お馴染みの冒頭で読者に安心感を与えながらも、中盤の王族を巡る醜聞と女同士のバトルでワクワクさせ、最後にかけては溺愛ヒーローに激変した王弟の圧倒的なスパダリ感で心を鷲掴みするという超展開でドキドキさせられる、安定感のあるお話でした。また、ヒロインの公爵令嬢が、「流されヒロイン」ではなく、しっかりと自分の意志で行動するところも好感度が高かったです。最後にネタ明かしのように描かれるヒーロー目線の物語も、一見冷たそうに見えた言動の裏でこんな甘やかな気持ちがあったのかと思い知らされ、安心するとともにほっこりしました。メリハリの利いた勧善懲悪のお話が気持ちよかったです。

ピーチ賞

ステルス女子の恋愛事情。

来栖もよりーぬ

【選評】

貴族令嬢であるヒロインが、高位貴族の家にメイドとして勤めその家の旦那様と幸せをつかむ、というある意味王道な物語ですが、ヒロインの「とにかく存在感が希薄」という設定が生きていました。モブ系のお話は数多くありますが、本作では存在感がないゆえに、冷酷と噂される旦那様の意外な(かわいい)面をうっかり目撃してしまう事故が多発し、そしてそれをきっかけとして二人の距離が縮まっていき恋愛へと発展していく様がテンポよく軽妙な文章で描かれていて面白く読めました。二人を陰から煽るメイド長や同僚など周りのキャラクターも良く、一緒になって二人を応援したくなりました。ラストまで一気に読み進めてしまう勢いのある作品です。もっともっと二人のきゅんきゅんエピソードや「存在感のなさ」を活かした出来事を読みたいと思いました。

奨励賞

一途な貴公子は今度こそ愛しい恋人を逃がさない

上原緒弥

【選評】

身分差の恋愛から一度は身を引いたヒロインをヒーローが探し出し、今度こそと自分の手元に留めようとするが、不器用がゆえにうまくいかない——そんなもどかしさが全開の作品です。まだ連載途中ですが、はやく二人に幸せになってほしい! と願わざるを得ない作品です。素直になれない二人が少しずつ様々な壁と気持ちのずれを乗り越えていく丁寧な描写がとても良かったです。二人のハッピーエンドを見守りたいと思います。

奨励賞

落ちこぼれ治癒師は、騎士の愛から逃げられない ~魔法の代償が性欲なんて!?~

深石千尋

【選評】

TLとしてタイトルがとってもキャッチーでした。一目で内容がわかることと、ちょっとエッチな要素を煽るところが興味を惹くと思います。物語としても、衝撃的な冒頭からエロで駆け抜ける潔さがTLらしい作品です。魔力の代償が性欲という設定がヒーローではなくヒロインなのも新しいと思います。また孤児院出身で落ちこぼれのヒロインが高名な騎士に愛されるという、実はシンデレラストーリーでもあるところが良いと思います。

コミック原作賞

一周まわってヒロインです!

まつりか

【選評】

乙女ゲームに転生した悪役令嬢ではなく、自覚のないヒロイン視点で進行するお話で非常におもしろかったです。キャラの濃い悪役令嬢ロザリンデと殿下、そして彼らに巻き込まれるヒロイン・ルチアと、彼女に惹かれるヒーロー・ディルクの四人のキャラクターが織りなす人間関係、交差する感情描写が非常に魅力的でした。何より、ディルクの誠実な性格とルチアを思う気持ちに心打たれました。コミカライズに似合う作品だと思います。

コミック原作賞

堅物軍人の良縁~さっさと子作りを終えて離婚したいのに、毎晩記憶がトぶほど愛されるので困っています~

鈴木 桜

【選評】

「私は、一日も早くあなたと離婚したいです」という冒頭のセリフに引き込まれました。「離婚するために子作りをしなければならない」という”離縁もの”の中でも独自の設定も良かったです。旦那様に惹かれて行く中で、離婚したくないといえば抱いてくれなくなるという葛藤を抱えていく展開や毎晩記憶がトんでいた真相も含めて、2人の関係性を楽しく読ませていただきました。テンポも良く、コミカライズで読んでみたい作品です。

コミック原作賞

国王陛下、私を飼ってください!

椿蛍

【選評】

物語の展開はシリアスな部分もありますが、ピュアで真っすぐな獣人ヒロインのテンション高めの一人称での語りがテンポよく、最後まで楽しく読めました。ヒーローの過去を始め、随所に張り巡らされた緻密な設定が興味を惹き、物語を盛り上げています。なにより、犬になってしまったヒロインのかわいらしさと、また様々なの個性豊かなイケメンたちが、漫画にする際の強力な武器になると感じたため、コミカライズ賞となりました。

コミック原作賞

婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!

柿崎まつる

【選評】

王女様が完璧すぎる婚約者の本性を知るためにメイドになって潜入する、というアイデアが光る作品でした。ヒーローの王女姿に見せる完璧なスパダリの顔と、メイド姿に見せる少しSっ気のある顔の違いも一粒で二度美味しい、キュンキュン要素です。また、女王やヒロインのメイドをはじめ、脇を固めるサブキャラクターたちも会話が軽快で魅力的でした。コミカライズでも、どんどんページをめくりたくなる楽しい作品になると思います。

コミック原作賞

婚約破棄された色無しの私は呪われし英雄の色に染まる ~救国の英雄を苛む呪いは淫紋でした~

ピロ子

【選評】

婚約破棄されたヒロイン・ルチアが、仕えることになった救国の英雄オーガスティンとの交流の中で、幼い頃から抱いていた憧れの感情が次第に恋心に変わっていく様子が丁寧に描かれており、とてもかわいらしかったです。また、呪いとしての「淫紋」も需要なフックとなっており、そのためHシーンに必然性や濃厚さがあり非常に魅力的です。ふたりの焦れ焦れと惹かれ合う感情描写も胸キュンで、かわいらしく漫画で表現できると思います。

コミック原作賞

熱砂に咲け、千夜白夜の恋~召喚聖女が目覚めたら双子の皇帝の溺愛が始まりました~

灰ノ木朱風

【選評】

アラブ・異世界・後宮・双子の皇子…と数多くの女子が大好きな要素が含まれているにもかかわらず、それぞれをうまく融合し独自の世界観を作り出していました。年下で可愛がっていたはずの皇子たちが、ヒロインの年齢を追い越しスパダリになる、というところも大変美味しい設定です。予測のできないときめきだけでなく、ビジュアル面の描写も全編を通して詳細かつ美しかったです。コミックで表現したいと思った作品です。

★受賞作の今後の発売情報などは、このサイトのほか、eロマンスロイヤル公式サイトなどでお知らせしていきます。

二次通過作品選評

  • 妖しさんたちは無駄に美形揃いでした。

    来栖もよりーぬ

    異世界で美形な妖しさんたちに囲まれる設定、それに負けない個性的なキャラクターたちが魅力的な作品でした。しかし、ヒロインと男性陣との恋愛的な関係性がなかなか進展せず、タイトルから期待されるような、逆ハーレム的なトキメキやドキドキするシーンが思ったより薄く、恋愛作品として物足りなかったのが残念です。

  • 王太子の当て馬係

    マルティン三行

    王太子の性癖のためにヒーロー・ヒロインが目の前で睦み合うという、独創的な体から始まる関係が面白かったです。一方で二人が気持ちを通わせる描写が少なく、恋愛要素が物足りない印象になってしまいました。またエッチをするための状況や性癖がかなりハードで、読者を選ぶ作品になってしまっているのも惜しかったです。

  • 俺の恋人のフリをしてほしいと上司から頼まれたので「それは新手のパワハラですか」と尋ねてみたところ

    澤谷弥

    タイトルの現代風用語使い(パワハラ・上司)で興味を惹いた上で、物語もきちんとタイトル通りの筋道で描かれていた作品です。ただ、話の展開や結末が既存の契約恋人ものの域を出ておらず、恋人契約の理由、付き合った後のシチュエーション、キャラクター性など、この作品だけのオリジナル要素を読みたいと思わされました。

  • 帰れと言われた偽聖女ですが、領地ごと伯爵様をお救いします!

    大江戸ウメコ

    過去出会っていた二人が、再会し恋愛が深まっていくまでの展開が上手く、ヒーローの葛藤や、ヒロインの聖女の力が使えなくなってしまうなどの展開もドラマティックでした。ただ、肝心な二人の恋愛面が淡々と進んでいるように見えてしまったので、心情描写をもっと丁寧に描き、二人の心の距離が縮まっていくようなエピソードが欲しかったです。

  • 壁に耳あり聖女メアリ -聖なる力で完璧王子様の秘密を暴いてしまった結果-

    紺原つむぎ

    「壁に耳あり聖女メアリ」というタイトルはキャッチ—でした。懺悔室の聖女としてHな告白を楽しみにするメアリのキャラクターが良く、冒頭のドキドキするシーンが効果的でした。ただ二人の心情描写が物足りなく、唐突に王子が淑女教育を施すところなどに違和感を覚えたので、もっと通い合っていく気持ちが丁寧に描かれていると良かったです。

  • きっかけは、存在感のなさでした

    茅野ガク

    存在感の薄い地味で初心なヒロインのピュアさが、王太子という立場で苦悩するヒーローの心を射抜くストレートなお話が好印象でした。ヒロインの「誰かに見つけてもらいたい」という気持ちが最後には「王太子に見つけてもらいたい」と変わっていくのもきゅんポイントでした。後半お話が性急すぎて物足りないのが残念でした。

  • 「今日中に処女を抱かないと俺は死ぬ」と好きな人に言われました。

    茜たま

    衝撃的なタイトルがまず目を引き、ライバル同士の強制的に始まってしまうカラダの関係が説得力ありました。ヒーローが真相を隠してヒロインの命を救ってあげていたというどんでん返しも面白かったです。ただ、舞台が学術院ということとヒロインとヒーローの対等な関係性から、キラキラ度とシンデレラ感が薄かったと思います。

  • 護衛対象はオネエな王子様——溺愛王子は夜、獣に豹変する——

    おうぎまちこ(あきたこまち)

    現代ものTLで人気のある設定を異世界ものに組み込む試みが素晴らしい作品でした。王子がオネエになった理由もしっかりと考えられていて好印象です。ただ、せっかくのオネエ設定なのに、王子の本性がバレるのが早いのが気になりました。ギリギリまでオネエに徹してくれると、さらに設定やタイトルの「獣に豹変」を生かせたかと思います。

  • この世界の魔王はツンでクールな銀髪美少年だ

    茅野ガク

    ショタから美形の大人姿、という魔王のビジュアルの変化が楽しめる作品でした。会話のテンポもよく、魔族の描写もよく描けていました。一方で展開の山場が少なく、話が小さくまとまってしまっていたのが残念です。お屋敷の外でも事件を起こしてみたり、キャラの掘り下げエピソードがもっとあれば、より良かったと思います。

  • 婚約破棄から十年後、元婚約者に呪われた。

    明石唯加

    幼い頃からずっと思ってくれる年下ヒーローの執着愛や再会してからの二人の関係性がとても魅力的な作品です。ただその一方で、ヒ—ローのヒロインを思う気持ちや願いが強すぎて、偶然ではなく他の男に取られたくないと故意に呪いをかけるという展開が、ヒロインの気持ちを無視しているように見えてしまったところが残念でした。

  • 下着フェチの夫、捕まえました!〜最高の下着作りのためにデータをとることになりました〜

    卯月ミント

    下着を勝手にデリバリーしてくる犯人を捕まえるはずが、自室に女物下着をつけた男が登場するなど突っ込みどころのあるギャグが冒頭からガンガン続き、テンポよく最後まで読むことができてアイデアが大変個性的です。ギャグ要素だけでなく後半に向けてもう少し恋愛エピソードをプラスできると、より恋愛ものとして魅力的になると思います。

  • じゃない方の伯爵令嬢

    春時雨よわ

    似た名前の人気のある令嬢と人違い求婚をされてというアイデアが面白く、それがヒーロー側でも起きていたという二重の捻りが面白かったです。タイトルから想起されるワクワク感もありました。ただ、人違いの名前がそんなに似ていなかったことと、二重の捻りの描写がわかりにくかったことから、納得感が薄かったと思います。

  • 属国の姫は嫁いだ先の帝国で、若き皇帝に虐められたい! 〜皇子様の献身と孤独な姫君〜

    束原ミヤコ

    被虐希望のお姫様と、冷酷と噂の皇帝の政略結婚という利害関係一致しそうな設定が興味を惹きました。キャラクターもとっても良く、皇帝からの溺愛も楽しめました。ただ、ヒーロー・ヒロインともに現在の性格(性癖)とその理由、また過去のエピソードとの関係が描き切れておらず、矛盾を感じてしまう印象になってしまったのが残念でした。

  • 似合い似合いの釜の蓋

    赤井茄子

    キャラクターが生き生きとしている作品です。冒頭の、ヒロインをヒーローのパンツで罠に嵌めるという愉快なシーンも絵として浮かびやすく、楽しく読めました。一方でヒロインヒーローともに恋愛的なときめき要素よりもお互いへのストーカー性・変態性のほうが勝ってしまったのが、TL作品としてはもったいなかったと思います。

  • 初恋の騎士様はアレの色を変えたいそうです

    マチバリ

    まずタイトルの「アレ」が気になり、その正体がヒーローの乳首の色であり、それが綺麗すぎるから汚くしたい、という展開が予想を裏切り続ける唯一無二の作品でした。惜しむらくはヒーローがヒロインに好意を持った理由やその後などが書き切れていなかったこと。求婚までしっかり二人を追えると、より恋愛物語として完成されたと思います。

  • 花嫁は幽霊伯爵に溺愛される

    堂本ゆん

    王道でテンポの良い展開、丁寧な人物描写で主人公に感情移入しながら読める作品でした。ただ、ララがギルバートに選ばれた理由が弱いことが気になります。幽霊が見える体質で幽霊を怖がらないという受動的な理由以外に、この人でないとという恋愛におけるトキメキポイントがもっと掘り下げられると、さらに魅力的な作品になるかと思います。

  • まずは抱いてください

    茜菫

    堅物の騎士との初体験というテーマがわかりやすく引きつけられました。特に主人公の互いに未経験であることへの緊張感が密度の高い心情描写で表現されていたと思います。ただし政略結婚モノならではの気持ちのすれ違いによるハラハラ感がやや不足していました。誤解されやすい不器用ヒーロー設定をより活かすと良かったと思います。

  • 余命半日の病弱令嬢は、処女喪失せずには死にたくない!

    桜香えるる

    スピード感、テンポ感も心地よく、ポップではじけた作品です。キャラクター描写が秀逸で、特にルーナの切実さとテンションの高さが同居している感情描写が面白かったです。その一方で突然出てくる設定の「急性サキュバス症候群」「余命半日」が少々唐突な印象でもあったので、世界観に合わせた用語設定や説得感が欲しかったです。

  • ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件

    冬見 六花

    筋肉男子の描写や、ヒロインがテンション高く推し活を楽しむという展開は大変楽しめました。ただ、ショートヘアを「醜女」とまでしてしまう世界観、照れ隠しであってもヒロインが面と向かって「ブス」と言われてしまう描写は恋愛ものとして難しく、どうしてその「世界のルール」でなければならなかったか、もう少し説得力があるとよいです。

  • 私を嫌っているはずの初恋の人が、めちゃくちゃ溺愛してくる ※ただし、目は合わせてくれない

    夕月

    ヒーローが自分の妹を好きだと誤解をしたまま始まる、人気のすれ違い新婚生活ものでした。ヒーローが本当は好きなのに照れ隠しで不機嫌顔だったのはきゅんポイントですが、タイトルにある「目を合わせない」理由としては、意外性が感じられませんでした。もう一ひねりあるとより魅力的で独創性のある作品に仕上がったと思います。

二次選考通過作品

計31作品

※最終選考通過作品の発表は、9月下旬を予定しております。

一次選考通過作品

計107作品

※二次選考通過作品の発表は、8月下旬を予定しております。

・ムーンライトノベルズは株式会社ナイトランタンの登録商標です。