えんため大賞
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第19回えんため大賞受賞作家インタビュー
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第19回エンターブレインえんため大賞
ライトノベル ファミ通文庫部門 特別賞受賞
かめのまぶた
『エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生』
(『老人と女子高生』から改題)
●プロフィール
奈良県出身。第19回えんため大賞ライトノベルファミ通文庫部門で特別賞を受賞した『エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生』でデビュー。賞金を使ってオシャレ眼鏡を買ったものの、「オシャレすぎるのでは?」という懸念からあまり身につけていない。

小説を書こうと思ったきっかけはなんですか?

 影響されやすい性格というのが根本にありますね。面白い小説を読んだらその瞬間、「こんな小説書きてえ!」ってなるんです。もちろんそれは小説だけじゃなくて、面白いアニメを観たら「アニメ作りてえ!」ってなるし、カッコいい曲を聴いたら「バンドやりてえ!」ってなるし、面白い場所を見つけたら「行きてえ!」ってなります。実際に行動に移すことも移さないこともあるんですけど、最終的にはそういう憧れが集積され、再構成されたものが私の経験や感情とシンクロして小説として出力されてるのかな、みたいな感覚はあります。

えんため大賞でデビューしたいと思われた理由を教えてください。
(ex.賞金が魅力的、出身作家が好きだったなど)

 第10回えんため大賞優秀賞を受賞された石川博品先生の大ファンなんです。ただ、えんため大賞に投稿したのは今回が初めてでした。今までは偉大な先達に畏れを抱いていた部分があったんですよね。
 それでも今回応募したのは、自信があったからというわけではないんですけど、これまで書いてきたものとは一味違うかもしれない、みたいな感覚はあったのかもしれません。

今回の受賞作のアピールポイントはどこですか?
また、執筆・応募にあたって気をつけたことがあれば教えてください。

 主人公の憂海さんはすごく鬱屈しててけっこう毎日大変そうなんですけど、すごく鬱屈しててけっこう毎日大変な人が読んで、「憂海っち分かるわ~」ってなってくれたら嬉しいですね。アピールというより願望ですが。
 気をつけたのは連作短編というフォーマットを生かすことですかね。各話が独立しつつ有機的に繋がるような構成になるよう心掛けました。雑誌連載みたいなイメージで書きましたね。雑誌連載したことないけど。

受賞が決まったとき、また授賞式に出席したときのお気持ちを教えてください。

 受賞が決まったときはすごく嬉しかったですね。エミネムの“Lose Yourself”が頭の中で鳴り響きました。同時に「この作品は世に出していいのか?」という不安もありましたが、「受賞させてくれてんからええやろ」の精神でやってます。
 授賞式は前日に浮足立って階段で転んで思い切り出血していたので、落ち着いた面持ちで参加できたのが良かったと思います。

将来、どういう作家になりたいと思っていますか?

 このまえ友人に作品のあらすじを見せたとき、「お前が持っている中で最大限にキャッチーな題材を実現させたことが窺える」みたいに褒められて、これが最大限だったらそれはそれで問題だなあと思うと同時に、まあ確かにそこは結構頑張ったかもな、とも思いました。
 その心意気を忘れず、書きたいものと読んでもらえるもののギリギリの交点みたいなところを常に追い求められる作家になりたいですね。

最後に、これから作家を目指す方へひと言アドバイスを!

 これはアドバイスというよりも私自身の備忘録ですが、毎日決まったタイミングに決まった時間だけ執筆するのが私には合っていました。なにも出てこないときも1行は書くのがポイントです。私は作品を完成させるのが苦手で、4分の1くらい書いて放置というのが多かったのですが、受賞作は上記の方法で完成させました。
 やはり作品を完成させないことには始まらないので、同じ悩みを持つ方はよろしければ試してみてください。