『月華鬼 緋色の異端者と主従契約』
(※『鬼月夜』から改題)
男の子達が頑張るお話が大好物の関西人。幼馴染、相棒、ライバル関係萌え。どこか捻くれたキャラクターを好きになることが多い。5人姉妹の長女だが全然しっかりしておらず、受賞が決まった際「初めてお姉ちゃんのことすごいと思った!」と妹に言われた。
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小説を書こうと思ったきっかけはなんですか?
元々物語を考えることが好きで、小学生の頃、友達に「漫画を描こう」と誘われて創作を始めました。
ただ絵は壊滅的に下手だったので、「じゃあ文字で表現しよう」と思ったのが小説を書くことになったきっかけです。
授業では先生の話を聞かず、ノートにネタをまとめたりしていた子どもだったので、小説を書くことにすぐのめり込みました。 - Q
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えんため大賞でデビューしたいと思われた理由を教えてください。
(ex.賞金が魅力的、出身作家が好きだったなど)私は『男の子が主人公であり、且つ他のキャラクターも男の子ばかりの物語』が昔から好きでした。
なかなかそのジャンルだけを扱ったレーベルが見つからなかったのですが、ビーズログ文庫アリス様では私の好きなものに近い書籍を多数出版しており、「ここなら私の好きな話を書かせてもらえるかもしれない」と思ったのが、ここでデビューしたいと思ったきっかけです。
また、自分が女性向けを好きになったきっかけの本を書いた流星香先生がいらっしゃったのも、投稿する理由として大きかったです。 - Q
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今回の受賞作のアピールポイントはどこですか?
また、執筆・応募にあたって気をつけたことがあれば教えてください。主人公にあたる男の子二人の関係性に力を入れて書きました。
友情と一言では呼べない、けれど決してBLではない、男女では成立しない、この二人だからこその魅力を伝えるための物語を考えました。
また、他のキャラクターとの関係も、被らないように気を配りました。
あとは話の流れが淡々としてしまわないよう、もっと読みたいと思ってもらえるようなセリフややり取りにしました。 - Q
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受賞が決まったとき、また授賞式に出席したときのお気持ちを教えてください。
実は受賞のお電話をいただいた日は、「今日電話が来なかったら落ちたものと思って次の投稿作に取り掛かろう」と決意していたときでした。
そのため電話が来たときは心臓が止まりかけましたし、「やっと夢が叶った」と手が震えたことを覚えています。
授賞式では、一人での上京で寂しかったので、隣にいた同期の方にすぐ話しかけました。皆さん良い方ばかりだったので、仲良くしていただき楽しかったです。 - Q
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将来、どういう作家になりたいと思っていますか?
「作家です」と胸を張って言える作家になりたいです。
毎年、たくさんの新人がデビューします。素敵な作品を書く先輩がたくさんいます。
その方々に負けず、読者に面白いと思ってもらえる作品、自分の書きたい話を、ずっと書いていきたいです。
一年、三年、五年、十年と、『作家の文里荒城』と名乗れるよう、頑張ります。 - Q
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最後に、これから作家を目指す方へひと言アドバイスを!
デビューしたての身でアドバイスもおこがましいと思いつつ……。
自分の書きたい話、自分ならではの武器を明確にしておくといいのでは、と考えています。少なくとも私は、自分の書きたいものを貫いて受賞できました。
あとはひたすら書き続けて完結させること、自分に足りないものは何か、どうすればいいのかを考えて書いていくことかなと思います。